ペン先
万年筆の構造 ペン先
1.ペン先の種類。
ペン先には、金ペンと白ペンと呼ばれる耐酸性のペンがあります。
カジュアル万年筆には、大抵白ペン(鉄ペン)が使われています。
2.ペン先の材質。
インクは酸性です。
常にインクと接するペン先には、酸に強い金が適しています。
ペン先に使用する金は、現在主流は、14金、18金、21金です。
12金、23金、というのもあります。
24金というのが、純金となりますので、14金の場合14/24の金と
その他の金属の合金となります。
白ペン(鉄ペン)は、以前は材質も悪く、金ペンと比べるとそうとう劣るものでしたが、
現在では、改良されてきました。
金ペンとそれほど変わらない、書き味のものあります。
3.ペンポイント。
筆記時、ペン先が紙に当たる部分のパーツで、書き味に関係する重要なところです。
ちなみに、ペンポイントを作っている会社は、世界で3社しかありません。
我が日本のパイロット。アメリカのシェーファー。ドイツのヘラウス。
さらに、パイロットのペンポイントは、硬い(製品チェックの基準値を高く設定して
しているので)。
したがって、買った時に書きにくいと感じたペンは、いつまでも書きにくいまま。
ペンポイントが減って手になじまないから、だとか。
だから、ペンクリニック等で、調整が必要になってくるのですね。
4.ペン先の軟硬
金の含有量が多い21金のほうが、14金より柔らかいとするのは、間違い。
実は、ペン先の軟硬は、コントロールできるのです。
前述のとおり、ペン先は、金とその他の金属との合金です。
このその他の金属によって、決めるのです。
つまり、14金の方が、21金よりその他の金属が多いので、自由度が高いといえます。
これに加えて、ペン先の形状によっても、変化させる事ができます。
一般に、ペン先の厚さが薄いほど、角度が緩いほど、断面のそりが低いほど、柔らかくなります。