ペン芯

万年筆の構造 ペン芯


ペン芯は、万年筆を万年筆たらしめている重要な部品です。

ペン先とあわせて、インクをスムースに導く為に、欠く事ができない
パーツです。


 以前はエボナイト製のペン芯というのもありましたが、現在では
プラスチックで作られています。

ペン芯には、インクが通る溝と空気が流れる溝、そして
インクのボタ落ちを防止する為の、クシ状の部分(インク含み溝(蛇腹)
とも呼ばれています)があります。


 毛細管現象と重力によって、ペン先にインクが導かれます。
と同時に、ペン先側から、空気溝をとおって空気がインクタンクに入ります。

 したがって、これらの関係をコントロールする事で、インクフローの
良し悪しが決まってくる事になります。


 例えば寒い所から暖かい所に移ると、空気が膨張し
インクを必要以上に押し出し、ボタ落ちの原因になります。

これを防止する為に作られているのが、クシ状部分です。
つまり、ダムの役割を持っているということなんですね。

 インクがクシ状部分に溜まると、空気の動きが止まり、インクタンクから
の供給は止まります。
その間に、クシ状部分に溜まったインクは、毛細管現象により消費されていき、
なくなります。
そうすると、又空気の流れが復活し、通常の流れに戻っていくという仕組みなのです。


 

よいペン芯かどうかの簡単判別法。

 軸から首軸を外し、ペン先を吸い取り紙(ティッシュペーパーで可)で包みます。
ペン先を下にして、カートリッジ又は、コンバーターの中を見ていると、
泡が上がってきます。

 その出方が、一定で綺麗な泡ならOKです。正常にペン芯は働いています。
しかし、なかなかでなかったり、大きな泡が出て暫く何もでないとかの症状が
出ると、問題ありという事になります。


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