本の中の万年筆その2

物語集 赤い万年筆

阿木 鉄郎(著)

この本には、表題作「赤い万年筆」の他に独立した5作品が収録されています。


ではさわりだけ。
時代は戦後まもなく。ある町にある"万年筆病院"という万年筆屋さん(専門店のようです。)が舞台です。

おじいさんが一人でお店をしています。
奥さんも息子さんも戦争で亡くしたからです。
以前は賑わっていたのですが、今は閑古鳥。

ある日、女の子がやってきます。
赤い細身の万年筆の修理を頼み来たのです。
おじいさんは、どこが悪いか聞かずに受け取ります。
聞かなくても万年筆のことなら、何でも分かるからです。(すごい!)

ところが、おじいさんの技をもってしても、原因が分からない。
水にペン先をつけると、ほの赤い紫色のインクが広がります。
お店にあるどのインクとも違う色です。

洗浄して、お店にあるインクを試しますが、書けません。
入っていたインクでないとだめなようです。

そこで、あの女の子を探します。(狭い町のようです。)

そしてやっとのことで、女の子を見つけると・・・・・・。
インクの正体は?


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