パイロットのブルーブラックの謎
パイロットのブルーブラックの謎
ご覧になったこと有りますでしょうか?
大抵、インクの箱には注意書きがあります。
パイロットのブルーブラックのインク箱には、
丁寧に洗浄方法が記載されています。
引用すると、
<ここから>
ブルーブラックのインクを使用される場合は下記の点にご注意下さい。
ペン先-首部・コンバーターを台所用中性洗剤で洗浄を行い、水洗いした後
よく水切りを行いご使用下さい。
・万一、筆記不能になった場合も上記方法で洗浄して下さい。
<ここまで>
とあります。
ところが、
パイロットのほかの色には、「ぬるま湯でよく洗って~」と書かれています。
インクボトルだけではなく、カートリッジにも。
ブルーブラックだけ何故?台所用中性洗剤?
パイロットのペンドクターに聞いても・・・あまり確かなことは分かりませんでした。
もちろん、ブルーブラックだって、水やぬるま湯で洗浄しても十分綺麗になります。
わざわざ中性洗剤を持ってこなくても、大丈夫ですよ。
試したことはありませんが、
インクをはじいたりしないのかなあ・・・・。
以下追記です。
数名の方から、この記事についてご指摘を頂きました。
ありがとうございます!
台所用中性洗剤を使えということは、
インクに、水では落ちない油分が含まれているからではないか。
というものでした。
なるほど~。
そうかもしれませんね。
おかげで、洗剤の仕組み(表面活性剤)も学べました。
なるほど~
確かに、
はじくっていうのは可笑しなたとえでしたね。
K・M様から、この記事についてメールを頂きました。
許可をいただきましたので、そのまま引用いたします。
(ここから)
「万年筆とインク」の項目に「インクまめ知識」という所にブルーブラックには何故、中性洗剤をするのか?という疑問がありましたが、
パイロットのブルーブラックには紙にインクの粒子が吸着しやすくするのと、水や油などの液体が紙に付着しても多少でも分解しずらくする為だと思われるある材料(おそらく特許か、何かがあると思うので伏せておきます)が使われていますので、
万年筆に付着したインクが他のインクに比べて落ちにくく造ってあるので中性洗剤などで洗浄して欲しいということになっているのだと思います。
ちなみに、水でも落ちるのでは?と思うかもしれませんが、
パイロット・ブルーブラックのインクはパイロット・ブルーインクよりも粒子レベルで吸着性や密着性が若干高くなっています。
ですので通常どおり使っても少しずつ、中でインクの粒子がペン先など部品に付着して「シミ」のような状態になってしまいます。
それで、水やぬるま湯で洗浄しても中にインクが残ってしまったりしてしまうので、中性洗剤等を使用した方が無難という訳です。
更に言うと、パイロット・カートリッジ用のブルーブラックには吸着成分が多少多く見られるので、耐水性はビン入りよりも強力に感じます。
ちなみに、セーラー万年筆から出ている「極黒」はカーボンを使用しているのは有名ですが、吸着率は「極黒」よりも断然低いので安心していいと思います。
(ここまで)
普段持ち歩いている万年筆には、この「極黒(きわぐろ)」を入れています。
たま~~に洗浄しようと首軸からペン先をはずすと、黒いインクがペン先とペン芯にべったり。
糸を引くかんじで、ついてましたね。
特に、極黒を入れたら、放置しないで使い切るか、インクを抜いて洗浄してから保管するようにしましよう。
さてさて、
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