ペン先
ペン先の誕生日
あなたのペン先の誕生日が分かります!?
パイロットだけですが・・・。
ペン先。
万年筆が万年筆らしさを一番表現しているパーツですよね。
じっくり見たことありますか?
綺麗な装飾が施されてるなあ・・・
なにやら、刻印があるなあ・・・・
漠然と見ているだけじゃあ気にならないもんです。
見ているようで見ていなかったり、
見えていても、何?って疑問に思わなかったり。
さてさて、
パイロットの万年筆をお持ちの方は、ペン先をご覧下さい。
そうそう、ルーペか虫眼鏡をご用意された方が、見やすいです。
ちなみに
手持ちのカスタム(ナンバーなし、14金ペン先)
を見ると
「A804」とあります。
画像の丸で囲った部分。
これは、2004年の8月に作られたという意味なんだそうです。
「A」というのは、工場のライン名だそうで、Bというのもあります。
以前は、平塚工場の「H」など工場の頭文字を使っていたそうです。
但し、古めの万年筆は、軸の中に隠れる部分にあったりと、ペン先を
外さないと分からないものもあります。
大抵は、自分より年下のペン先ばかり。
同い年のペン先に出会いたいもんですね。
記念日に万年筆をプレゼントするなら、
その年月と同じ誕生日のペン先にするってのも、面白そうです。
探すのは大変でしょうけど(笑)。
ペン先
万年筆の構造 ペン先
1.ペン先の種類。
ペン先には、金ペンと白ペンと呼ばれる耐酸性のペンがあります。
カジュアル万年筆には、大抵白ペン(鉄ペン)が使われています。
2.ペン先の材質。
インクは酸性です。
常にインクと接するペン先には、酸に強い金が適しています。
ペン先に使用する金は、現在主流は、14金、18金、21金です。
12金、23金、というのもあります。
24金というのが、純金となりますので、14金の場合14/24の金と
その他の金属の合金となります。
白ペン(鉄ペン)は、以前は材質も悪く、金ペンと比べるとそうとう劣るものでしたが、
現在では、改良されてきました。
金ペンとそれほど変わらない、書き味のものあります。
3.ペンポイント。
筆記時、ペン先が紙に当たる部分のパーツで、書き味に関係する重要なところです。
ちなみに、ペンポイントを作っている会社は、世界で3社しかありません。
我が日本のパイロット。アメリカのシェーファー。ドイツのヘラウス。
さらに、パイロットのペンポイントは、硬い(製品チェックの基準値を高く設定して
しているので)。
したがって、買った時に書きにくいと感じたペンは、いつまでも書きにくいまま。
ペンポイントが減って手になじまないから、だとか。
だから、ペンクリニック等で、調整が必要になってくるのですね。
4.ペン先の軟硬
金の含有量が多い21金のほうが、14金より柔らかいとするのは、間違い。
実は、ペン先の軟硬は、コントロールできるのです。
前述のとおり、ペン先は、金とその他の金属との合金です。
このその他の金属によって、決めるのです。
つまり、14金の方が、21金よりその他の金属が多いので、自由度が高いといえます。
これに加えて、ペン先の形状によっても、変化させる事ができます。
一般に、ペン先の厚さが薄いほど、角度が緩いほど、断面のそりが低いほど、柔らかくなります。